追憶のカレン おお珍しいシェラがメインの事件だ
今までいつも皆の後ろに控えていたシェラが主人公の最新刊です。
私はかなり好きなキャラなので楽しめました。
まあ彼が主人公でも実際に派手に飛び回るのはやっぱりリィたちなんだが。
追憶のカレン―クラッシュ・ブレイズ (C・NOVELSファンタジア)
- 作者: 茅田砂胡,鈴木理華
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/11/01
- メディア: 新書
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でもいろいろ話しにつじつまが合わないところが目につくなあ。
まずいくらなんでも親しい人間が間近で見て、本人かどうか見分けがつかないなんてどんなに精神改造してもありえるかあ。
それに何年も暗殺を恐れて隠して育ててきた子供のはずなのに、テニスボールを探してのこのこ人の屋敷に入り込んだ得体の知れない他人に対して随分あけっぴろげに親しくさせているな。
そんな簡単にお友達にしていいのか。
最後のあたりでリィとアルフォンスを墜落死させようとしたのは当然黒幕なんだろうけど、そのことも全然言及されていないな。
それに身代わりの人間で遺書が開錠できるのも変じゃないの。
そんなことが出来るなら最初からそんなにややこしい身代わりを立てる必要はないと思うぞ。
固体識別や生態認証はどうなっているんだよ。
まあこのシリーズは登場人物たちのキャラで成り立っているんだからいいんだけども。
とにかくスラスラ一気読みできるだけの面白さがあるのは事実ですが。
でもそろそろ茅田先生にはもうちょっとスケールの大きな話に戻って欲しいなあ。
同人誌の時代からずっと読んでいるファンとしてはちょっと悲しいです。
ありがとうございました。